
東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所助教。
めくるめく途方もない「現実」に圧倒されながら、それを言葉や映像でどのように理解しうるのか、あるいは表し得るのかを人類学の視角から考えています。主なフィールドは西アフリカのベナンで、呪術・妖術・キリスト教・宗教的医療などをテーマにしています。テクストや理論を基盤とする従来のアプローチと同時に、フィクションの手法を用いたり、民族誌映画を制作したりと様々な方法を検討しています。
主な著書に「ギニア湾の悪魔―キリスト教系新宗教をめぐる情動と憑依の民族誌」(世界思想社,2023年・第51回澁澤賞、第36回日本アフリカ学会研究奨励賞,第19回国際宗教研究所賞受賞),論文に「悪魔が耳を傾ける―ベナン南部のペンテコステ・カリスマ系教会の憑依における想像と情動」(『文化人類学』86巻4号, 2022年・第18回日本文化人類学会奨励賞受賞)、主な民族誌映画に『トホス 』(2018年・28分、第1回東京ドキュメンタリー映画祭短編部門奨励賞受賞)など。